南向きの斜面に霜が残る火星のクレーター | アストロピクス

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南向きの斜面に霜が残る火星のクレーター

この画像は、火星のエリダニア平原の一部をNASA(アメリカ航空宇宙局)の火星探査機2001マーズ・オデッセイがとらえた擬似カラー画像です。

画像下部に映る大きなクレーターの中に小さなクレーターがあります。小さなクレーターのほうには「ガサ・クレーター」という名前がついていますが、大きなクレーターには名前がつけられていません。ガサ・クレーターの直径は約7kmです。

大小のクレーターの縁で青白く見えている部分は朝の霜です。画像は南半球にある現地の冬に撮影されたもので、南向きの斜面は影になる時間が長いため、他の場所と比べて霜が残っているのです。

画像は2021年12月6日にマーズ・オデッセイに搭載されたTHEMIS(熱放射撮像カメラ)で撮影されたもので、2022年6月にJPL(ジェット推進研究所)や、アリゾナ大学のTHEMISのウェブページなどで公開されました。

(参照)Planetary PhotojournalMars Odyssey Mission THEMIS