二酸化炭素の氷が昇華してできた、火星の南極冠にある不思議な地形 | アストロピクス

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二酸化炭素の氷が昇華してできた、火星の南極冠にある不思議な地形

NASA(アメリカ航空宇宙局)の火星探査機マーズ・リコネッサンス・オービターが、火星の南極の「残留極冠」をとらえた画像です。

火星の南極冠は、冬の時期には水の氷の上を二酸化炭素の氷の層がおおっています。暖かくなると二酸化炭素の氷は昇華してなくなっていきます。ただ夏になっても残る部分があります。そのように残った二酸化炭素の氷の部分が残留極冠と呼ばれています。

二酸化炭素の氷が昇華した部分はところどころで凹地となり、時間とともにそれらが互いに連結していきます。連結した結果、ときに面白い形になることもあります。

マーズ・リコネッサンス・オービターに搭載された高解像度カメラHiRISEのウェブページ(アリゾナ大学)では、HiRISEで撮影した画像を毎日1枚ずつ、HiPOD(HiRISE Picture of the Day、HiRISEの今日の1枚)として紹介しています。この画像は2021年1月24日に撮影されたもので、2021年5月10日のHiPODとして紹介されたものです。

Image Credit: NASA/JPL/UArizona

(参照)HiRISE