33光年先の岩石惑星を2つ発見!

地球からわずか33光年の距離にある「HD 260655」という恒星のまわりに2つの岩石惑星が発見されました。「HD 260655 b」「HD 260655 c」の2つの惑星はいずれも「スーパーアース」と呼ばれるタイプの太陽系外惑星です。

「HD 260655 b」と「HD 260655 c」の想像図
「HD 260655 b」と「HD 260655 c」の想像図

これら2つの惑星は、NASA(アメリカ航空宇宙局)の太陽系外惑星探索衛星TESSがトランジット法による観測で発見し、地上の望遠鏡を使った視線速度法(ドップラー法)による観測データからも確認されました。

トランジット法とは、惑星が恒星の手前を通過した際の恒星の明るさの変化を測定する方法です。一方、視線速度法は、公転する惑星の重力により生じる恒星のわずかなふらつきを検出する方法です。

惑星のサイズは地球の約1.24倍と約1.53倍

内側を約2.8日で公転する惑星bは半径が地球の約1.24倍、質量が地球の約2.14倍です。一方、約5.7日で公転する惑星cは半径が地球の約1.53倍、質量が地球の約3.09倍です。半径と質量から密度を推定したところ、惑星bは地球よりやや密度が高く、惑星cは地球より密度が低いことがわかりました。

恒星に近い惑星bの温度は435℃、惑星cは284℃と推定されており、表面に水が存在するには厳しい環境とみられます。ただ実際の温度は大気の存在や性質によって左右されます。

惑星に大気があれば、惑星が恒星の手前側を通り過ぎる際、恒星からの光が惑星大気を通過することになります。大気にどのような分子が含まれるかによって、恒星からの光のスペクトル(波長ごとの光の成分)が変化します。

この惑星系は、複数の惑星をもつものとしては地球に最も近いものの一つです。HD 260655は赤色矮星としては明るい星で、距離が近いこともあり、ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡やハッブル宇宙望遠鏡などにより、恒星からの光のデータを観測して惑星大気の情報を得られる可能性があると期待されています。

Image Credit: NASA/JPL-Caltech

(参照)Exoplanet ExplorationMIT News