火星にある、ひび割れた謎の窪地 | アストロピクス

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火星にある、ひび割れた謎の窪地

この画像は、火星にある窪地をNASA(アメリカ航空宇宙局)の火星探査機マーズ・リコネッサンス・オービターがとらえたものです。火星は南半球の高地と北半球の低地に大きく分けられますが、画像に映る地形は、高地の北端付近のクレーター内にあります。

この窪地には、中央に向かって崩壊したことを示す割れ目があります。このようなパターンは、火山の頂上付近に氷があり、小規模な噴火によって氷の一部が融けた後に見られるものです。この場所の地下には、かなりの量の氷があると考えられていますが、このような窪地を形成するために氷の一部を融かすようなプロセスはよく分かっていないとのことです。

マーズ・リコネッサンス・オービターに搭載された高解像度カメラHiRISEのウェブページでは、HiRISEで撮影した画像を毎日1枚ずつ、HiPOD(HiRISE Picture of the Day、HiRISEの今日の1枚)として紹介しています。この画像は2021年10月30日に撮影されたもので、2022年1月19日のHiPODとして紹介された画像です。

Image Credit: NASA/JPL/UArizona

(参照)HiRISE