火星のニコルソン・クレーターにある成因不明の謎の隆起 | アストロピクス

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火星のニコルソン・クレーターにある成因不明の謎の隆起

この画像は、ESA(ヨーロッパ宇宙機関)の火星探査機マーズ・エクスプレスが、火星のニコルソン・クレーター内にある巨大な隆起地形をとらえたものです。直径約100kmのニコルソン・クレーターは、火星のオリンポス山の西側にあるアマゾニス平原の南端に位置しています。

クレーターの中央にある隆起した地形は、長さ約55km、幅約37kmもある巨大なものです。高さはクレーターの底から最大で約3.5kmに及びます。この隆起した地形がどのようにして形成されたのか、今のところ分かっていません。

中央で突き出している部分は、隕石衝突時に形成されたクレーターの中央丘です。風や水の作用によって大きく侵食されています。

こちらは隆起した地形のクローズアップです。

巨大な隆起地形を真上から見た画像です。

Image Credit: ESA/DLR/FU Berlin (G. Neukum), CC BY-SA 3.0 IGO

(参照)ESA