この画像はNASA(アメリカ航空宇宙局)の水星探査機メッセンジャーが水星表面をとらえたものです。大きく映っているクレーターは「コウショウ・クレーター」と名付けられた、直径65kmのクレーターです。太陽光が低い角度から当たっているため、高さ2kmの中央丘がくっきりと見えています。
一見しただけではわかりにくいですが、「コウショウ」は日本人にちなんで付けられた名称です。康勝という鎌倉時代の仏師にちなんで名付けられました。
水星のクレーターには、世界各国の作家や画家、音楽家など芸術家にちなんだ名前が付けられています。日本人の名が付いた水星のクレーターは他に、「ホクサイ・クレーター(葛飾北斎)」や「バショウ・クレーター(松尾芭蕉)」などがあります。
画像は2013年9月17日に撮影されました。