ルービン補助望遠鏡から立ち上る天の川 | アストロピクス

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ルービン補助望遠鏡から立ち上る天の川

この画像は、南米チリ、セロ・パチョンで撮影されたものです。地上にはベラ・ルービン天文台のルービン補助望遠鏡(AuxTel)が映っています。望遠鏡のドームが開き、そこから流れ出したかのように、暗い塵の帯を伴った天の川が夜空に映っています。望遠鏡の左右、空の地平線付近には、うっすらと大気光が輝いているのも映っています。

この付近では現在、ベラ・ルービン天文台の建設が進められています。完成後のベラ・ルービン天文台では、宇宙の構造や進化を探ることを目的として「時空間レガシーサーベイ(Legacy Survey of Space and Time: LSST)」が行われる予定です。これは、口径8mのシモニー・サーベイ望遠鏡で、天文台から見える全天のサーベイを繰り返し行うサーベイ計画です。画像に映るAuxTelは、大気の状態を調べて科学観測をより正確に行うために使用されます。

画像は、NSF(アメリカ国立科学財団)のNOIRLab(アメリカ光学・赤外天文学研究所)から2023年9月13日に「Images of the Week」として公開されたものです。

Image Credit: Rubin Observatory/NOIRLab/NSF/AURA/P. Horálek (Institute of Physics in Opava)

(参照)NOIRLab