水星のクレーターには画家や音楽家、小説家など、世界中の芸術関係の人の名前がつけられています。この画像の右下に映っているのは、直径約80kmの「バショウ・クレーター」。江戸時代の俳人、松尾芭蕉にちなんで名付けられたクレーターです。
画像はNASA(アメリカ航空宇宙局)の水星探査機メッセンジャーが撮影したものです。バショウ・クレーターの周囲を暗い物質がおおい、その外側に光条(放射状の明るい筋模様)が伸びているのが特徴的です。
水星のクレーターには松尾芭蕉のほかにも、葛飾北斎(ホクサイ・クレーター【→過去記事】)や紫式部(ムラサキ・クレーター)など、日本人にちなんで名付けられたクレーターがたくさんあります。
Image Credit: NASA/Johns Hopkins University Applied Physics Laboratory/Carnegie Institution of Washington