水星の火山平原にある小さな「ゴーストクレーター」

この画像は、NASA(アメリカ航空宇宙局)のメッセンジャー探査機が水星の北半球にある火山平原の一部をとらえたものです。

画面内に大きく映っている円形の地形は、もともとクレーターだった地形です。クレーターの形成後、溶岩がクレーターを埋め尽くして縁の痕跡だけが残されています。このように火山性の堆積物に満たされるなどして埋もれてしまったクレーターは「ゴーストクレーター」と呼ばれます。

画像に映るゴーストクレーターは直径8kmほどです。画像の解像度は1ピクセルあたり11m。画像は2015年1月23日に撮影されました。

Image Credit: NASA/Johns Hopkins University Applied Physics Laboratory/Carnegie Institution of Washington

(参照)Planetary Photojournal