冥王星に向かう途中、ニュー・ホライズンズがとらえた木星とイオ | アストロピクス

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冥王星に向かう途中、ニュー・ホライズンズがとらえた木星とイオ

2006年1月に打ち上げられたNASA(アメリカ航空宇宙局)のニュー・ホライズンズ探査機は、冥王星に向かう途中の2007年2月28日に木星へ最接近しました。上の画像は、木星へ最接近した際に、ニュー・ホライズンズが撮影した木星と衛星イオの画像を合成したものです。

木星は一見すると、よく見かける木星画像と同じように見えるかもしれません。しかし南半球にある大赤斑に注目してみてください。赤っぽいはずの大赤斑が白くなっています。

実はこの木星画像は、三つの異なる赤外線波長で撮られた画像を赤、緑、青に割り当てて色合成した疑似カラー画像です。青は高度の高い雲やもや、赤は比較的深いところにある雲を表しています。

衛星イオの画像は、ほぼ自然色になっています。イオの北部にある火山からの噴煙も、噴煙内の小さな粒子が太陽光を散乱して青く映っています。

Image Credit: NASA/Johns Hopkins University Applied Physics Laboratory/Southwest Research Institute/Goddard Space Flight Center

https://photojournal.jpl.nasa.gov/catalog/PIA10102