木星表面には雲の少ない「ホットスポット」と呼ばれる領域が存在します。この画像は、そのような木星大気中のホットスポットをとらえたものです。
左の画像は2020年9月16日に、ハワイ島にあるジェミニ北望遠鏡が波長5μmの赤外線でとらえたもので、右はNASA(アメリカ航空宇宙局)の木星探査機ジュノーが同じく9月16日に可視光でとらえた画像です。
木星のホットスポットを可視光で見ると雲のない暗い領域に見えます。一方で赤外線で見ると、表面の雲の下にある、高度の低いところの暖かい大気が非常に明るく映っています。
こちらの画像も木星のホットスポットがとらえられています。左側は、ハワイ島にあるNASAのIRTF(赤外線望遠鏡施設)で2020年11月8日に撮影されたもので、一方、右はジュノー探査機が同じく11月8日に撮影した画像です。こちらの画像でも、可視光で暗い領域が赤外線では明るく映っています。
これらの画像のようなホットスポットの高解像度画像は、木星大気での嵐や波の役割を理解する上で重要な鍵を握っています。