ニュー・ホライズンズ探査機がとらえたカイパーベルト天体「アロコス」 | アストロピクス

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ニュー・ホライズンズ探査機がとらえたカイパーベルト天体「アロコス」

NASA(アメリカ航空宇宙局)のニュー・ホライズンズ探査機は、2019年1月1日にカイパーベルト天体「アロコス(2014 MU69)」に最接近して観測を行いました。当初は「ウルティマ・トゥーレ」という愛称で知られていましたが、2019年11月に「アロコス」という正式名称が決まりました。

海王星以遠には、比較的小さな天体がたくさん存在している円盤状の領域があります。その領域は提唱者の名にちなんで、「エッジワース・カイパーベルト」あるいは単に「カイパーベルト」と呼ばれています。冥王星もアロコスも、カイパーベルトに存在する天体です。

ニュー・ホライズンズは2006年に打ち上げられ、2015年7月に冥王星に到達。冥王星を通過しながら詳細な観測を行いました。その後ニュー・ホライズンズは、さらなる成果を求めて飛行を続け、2019年1月1日にアロコスへ到達したのです。ニュー・ホライズンズが最接近したとき、アロコスは地球から約66億kmはなれたところに位置していました。探査機が間近から観測した天体としては、アロコスが史上最遠の天体です。

アロコスは長さが約36km。大きな塊と小さな塊がくっついてできています。一見しただけでは分かりづらいのですが、大きな塊の方は平たくなっています。一方の小さい方は丸い塊です。

Image Credit: NASA/Johns Hopkins University Applied Physics Laboratory/Southwest Research Institute/Roman Tkachenko

https://solarsystem.nasa.gov/resources/2449/enhanced-color-composite-image-of-kuiper-belt-object-arrokoth-2014-mu69/?category=solar-system_kuiper-belt