パイオニア11号がとらえた土星 | アストロピクス

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パイオニア11号がとらえた土星

NASA(アメリカ航空宇宙局)の惑星探査機パイオニア11号が、284万6000kmの距離からとらえた土星。土星の下に衛星タイタンも映っています。

パイオニア11号は、土星を訪れた初めての惑星探査機です。1973年4月6日に打ち上げられたパイオニア11号は、1974年12月3日に木星に最接近、その後、1979年9月1日に土星に最接近しました。土星最接近時の距離は、雲頂から2万900kmでした。なお初めて木星を訪れた惑星探査機は、パイオニア11号の姉妹機パイオニア10号です。

土星への接近中、パイオニア11号は土星や衛星の画像を440枚撮影しました。Aリングの外側にある非常に細いFリングや、それまで未発見だった衛星を新たに2つ発見したり、またデータの分析から土星が主に液体水素でできていることが示唆されたりするなど、多くの成果をあげました。

パイオニア11号は土星への接近後、いて座の方向に向かいました。パイオニア11号には姉妹機の10号と同様、知的生命体へのメッセージが描かれた金属板が搭載されています。

Image Credit: NASA Ames

https://solarsystem.nasa.gov/resources/722/pioneer-11-at-saturn/