この画像は、ハッブル宇宙望遠鏡が小マゼラン銀河にある星形成領域をとらえたもので、散開星団NGC 602とそれを取り巻く星雲N90が映っています。
中央に高温の若い星々があり、それらの星からの紫外線などの高エネルギー放射により星雲が内側から侵食され、星団のまわりが空洞になっています。空洞の端にあたるガス雲の内側には、わし星雲の「創造の柱」にも似た柱状の構造ができています。それらの柱状の構造は、高密度の領域が侵食に耐えて残った部分です。
画像はハッブル宇宙望遠鏡のACS(掃天観測用高性能カメラ)で2004年に撮影されたもので、2007年にHubblesiteなどで公開されました。
Image Credit: NASA, ESA, and the Hubble Heritage Team (STScI/AURA) - ESA/Hubble Collaboration
(参照)Hubblesite