火星の「大晦日」と「元旦」を撮影! | アストロピクス

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火星の「大晦日」と「元旦」を撮影!

この火星の画像は、左は2021年2月6日、右は翌7日に撮影されたものです。ESA(ヨーロッパ宇宙機関)のマーズ・エクスプレスに搭載されたVMC(Visual Monitoring Camera)で撮影されました。

先日掲載した記事「『火星の1年』は地球とどう違う?」でも触れましたが、火星が北半球の春分点に位置していた1955年4月11日を基準にして年(MY、Mars Year)を数える方法があります。火星の1年は687日(火星は687日で公転)で、その数え方によれば2021年2月7日から36年目がスタートしました。つまり冒頭の画像は、左が火星の「大晦日」、右が「元旦」をカメラに収めたものなのです。

なおVMCはもともと、マーズ・エクスプレスに搭載されていた着陸機ビーグル2の分離をモニタリングするためのカメラでした(着陸は失敗しました)。2007年以降は火星を観測するために再利用されています。こちらの記事でVMCで撮影されたさまざまな火星の画像を紹介していますので、興味のある方はご覧ください。

Image Credit: ESA, CC BY-SA 3.0 IGO

(参照)ESA