バイキング2号着陸船がとらえた暗い岩と白い霜

NASA(アメリカ航空宇宙局)の火星探査機バイキング2号着陸船は、1976年9月3日に火星のユートピア平原に着陸しました。この画像は、そのバイキング2号着陸船が1977年9月25日に撮影したものです。

画像にみられる暗い岩は、直径10cmから76cmほどまで、さまざまなサイズのものが存在しています。画像が撮影されたのは現地の晩冬の時期で、岩の周辺に霜が点在しているのが映っています。霜の層はわずか数百分の1mmほどの厚さしかありません。

二酸化炭素がドライアイスになる温度より高い温度でも、霜は残っていました。そのことから、画像に映る霜はドライアイスではなく、水の氷か、水と二酸化炭素の氷の混合物ではないかとみられています。

(参考)バイキング2号着陸船が着陸直後に撮影したユートピア平原のパノラマ

Image Credit: NASA/JPL

(参照)Planetary Photojournal