火星の春、クレーター北側の壁に残った氷

火星の南半球、アルギュレ平原のグリーン・クレーター内にある衝突クレーターの一部を、火星周回機トレース・ガス・オービター(TGO)がとらえた画像です。2020年4月27日、火星の南半球の春の時期に撮影されました。

画像中央部にクレーターの縁の壁があり、その右側に暗い色をした砂丘がみえています。それらは部分的に明るく白い氷でおおわれています。クレーターの壁には「ガリー」と呼ばれる溝状地形があり、現在、ここに見られる季節的な氷とガリーの存在の関係について調査が進められているとのことです。

火星の南半球の春分の直後に撮影されたこの画像は、左が北、右が南になっています。クレーターの北側の壁には画像のように氷が残っていますが、南側の壁(画像の外にありみえていません)では日照時間が長いため北側より早く氷が後退し、ほとんど残っていません。

TGOは、ESA(ヨーロッパ宇宙機関)とロシア・ロスコスモスが共同で進めるエクソマーズ計画で打ち上げられた探査機です。2016年3月に打ち上げられ、同年10月に火星の周回軌道に入りました。

Image Credit: ESA/ExoMars/CaSSIS

(参照)ESA

アストロピクスではTwitterやFacebookでも更新情報をお届けしています