ESOのVLTでとらえた棒渦巻銀河NGC 3627での電離したガスの分布 | アストロピクス

【Googleニュースでアストロピクスをフォローして新着記事をチェック!】

ESOのVLTでとらえた棒渦巻銀河NGC 3627での電離したガスの分布

この画像はESO(ヨーロッパ南天天文台)の「今週の1枚(Picture of the Week)」として2022年5月2日にリリースされたもので、棒渦巻銀河NGC 3627(M66)が映っています。NGC 3627は、しし座の方向、地球から約3100万光年の距離にあります。

画像は南米チリにあるESOのVLT(超大型望遠鏡)に設置された超広視野面分光装置MUSEを使って撮影されました。新たに生まれた星々の放射によって電離したガスが映し出されており、赤は水素、青は酸素、オレンジは硫黄を示しています。

この画像は「PHANGS(Physics at High Angular resolution in Nearby GalaxieS:近傍銀河の高解像度観測による物理学研究)」というプロジェクトの一環で撮影されたものです。PHANGSでは、さまざまな波長の望遠鏡で近傍銀河を観測しています。異なる環境下で何をきっかけとして新しい星の形成が進むのか、また星形成を促進したり阻害したりするものは何なのかを理解することなどがPHANGSの目的です。

Image Credit: ESO/PHANGS

(参照)ESO