火星の南極にある「笑顔」のような地形 | アストロピクス

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火星の南極にある「笑顔」のような地形

この画像は、火星の南極にある「残留極冠」地域の一部を、NASA(アメリカ航空宇宙局)の火星探査機マーズ・リコネッサンス・オービターがとらえたものです。笑顔のようにみえるといわれる地形です。地形の直径は500mほど。

火星の南極冠では冬になると、水の氷の上を二酸化炭素の氷(ドライアイス)が覆います。暖かくなると二酸化炭素の氷は昇華しますが、夏になっても残る部分は残留極冠と呼ばれています。

画像に映る場所は、二酸化炭素の氷の覆いぐあいの変化を記録するため、火星の1年を通じてモニタリングされる場所の一つです。アストロピクスでは、他の年に撮影された画像を紹介したことがあります。(参考記事)「火星の南極にある「ハッピー・フェイス

マーズ・リコネッサンス・オービターに搭載された高解像度カメラHiRISEのウェブページ(アリゾナ大学)では、HiRISEで撮影した画像を毎日1枚ずつ、HiPOD(HiRISE Picture of the Day、HiRISEの今日の1枚)として紹介しています。この画像は2014年11月30日に撮影されたもので、2023年12月24日のHiPODとして紹介されました。

Image Credit: NASA/JPL/UArizona

(参照)HiRISE