土星探査機カッシーニがとらえた土星。カッシーニ探査機はリング面の約3度下側から撮影しています。
太陽光はリングの下側から当たっており、リングの影が北半球に落ちているのが映っています。画像が撮影されたのは2008年8月22日で、土星が2009年8月の春分点に近づきつつある時期でした。春分点では土星のリングに真横から太陽光が当たり、土星に落ちるリングの影がほぼ見えなくなります。
カッシーニ探査機が到着したころに撮影された画像では、リングの影は北半球の高緯度地域に落ちていましたが、上の画像ではかなり赤道に近づいているのがわかります。
撮影時、カッシーニ探査機は土星から約120万kmの距離に位置していました。
Image Credit: NASA/JPL/Space Science Institute