ブラックホールを秘めた2つの「目」をもつ合体銀河Mrk 739

まるで2つの「目」があるように見えるこの天体は、2つの銀河が合体してできた銀河Mrk 739です。しし座の方向、4億3000万光年ほどの距離にあります。2つの「目」のように見えているのは元の銀河の中心部で、その中には2つの成長中の超大質量ブラックホールが隠れています。

画像はESO(ヨーロッパ南天天文台)のVLT(超大型望遠鏡)に取り付けられたMUSEという観測装置で撮影されました。チリ・カトリック大学のDusán Tubín氏らの研究チームはMUSEを使った観測によって、合体した一方の銀河がもう一方よりはるかに古く、またそれらの合体プロセスが初期段階にあることを発見しました。

画像は2021年4月26日にリリースされたESOの「今週の1枚(Picture of the Week)」です。

Image Credit: ESO/Tubín et al.

(参照)ESO