相互作用する渦巻銀河と伴銀河のペア「Arp 72」 ハッブル望遠鏡が撮影

ハッブル宇宙望遠鏡がとらえたこの画像には、相互作用する2つの銀河が映っています。大きな渦巻銀河NGC 5996と、左下の小さな伴銀河(衛星銀河)NGC 5994は、まとめて「Arp 72」と呼ばれます。Arp 72は、へび座の方向、地球から約1億6000万光年の距離にあります。

2つの銀河NGC 5996とNGC 5994の中心は、たがいに約6万7000光年しか離れていません。天の川銀河と最大の衛星銀河である大マゼラン銀河との距離が約16万2000光年であるのと比較すると、Arp 72では銀河どうしの距離がかなり近いことがわかります。

重力の影響によって、NGC 5996の渦状腕は歪んでいます。これは渦状腕がNGC 5994に引き寄せられたことが原因とみられます。またNGC 5996には、NGC 5994とは反対側(画像右上)に星やガスからなる淡く長い「尾」が形成されているのも映っています。このような「潮汐の尾」は、銀河が接近する際によくみられる現象です。

画像はハッブル望遠鏡の「今週の1枚(Picture of the Week)」として2024年4月1日に公開されました。

Image Credit: ESA/Hubble & NASA, L. Galbany, J. Dalcanton, Dark Energy Survey/DOE/FNAL/DECam/CTIO/NOIRLab/NSF/AURA

(参考)「ハッブル今週の1枚」記事一覧

(参照)ESA/Hubble