この画像は、土星探査機カッシーニがとらえた土星の衛星エンケラドスの全球マップです。可視光の画像に赤外線の画像を重ねたものです。アストロピクスの以前の記事(土星の衛星エンケラドス、北半球にも新鮮な氷が存在していた!)で紹介した画像のバリエーションで、前回記事の画像の10日ほど後にNASA(アメリカ航空宇宙局)からリリースされました。
赤い色合いは新鮮な氷の結晶があるところを示しています。画像の下のほうで赤くなっているのは、地下の海から水蒸気などが噴き出している「タイガーストライプ」と呼ばれる亀裂の付近です。画像を見ると、画像左上など北半球でも赤い色合いのところがあることが分かります。エンケラドスでは北半球でも氷の更新が起きているのかもしれません。
なお上の画像は解像度を落としてあり、オリジナル画像は8192×4096ピクセルあります。
Image Credit: NASA/JPL-Caltech/University of Arizona/LPG/CNRS/University of Nantes/Space Science Institute