土星の衛星エンケラドス、北半球にも新鮮な氷が存在していた!

この画像に映っているのは、土星探査機カッシーニがとらえた土星の衛星エンケラドスです。表面地形の画像の上に、赤外線画像を重ね合わせてあります。赤みを帯びた領域は、表面に堆積したばかりの新鮮な氷を示しています。2017年9月にミッションを終了したカッシーニ探査機のデータを使って作られました。

エンケラドスは、表面を氷でおおわれた直径504kmの衛星です。氷の地殻の下には、広大な地下海が存在すると考えられています。

エンケラドスの南極付近の「タイガーストライプ」と呼ばれる亀裂では、地下の海から水蒸気などが噴き出しています。上の画像では、右下が南極方向から見たものです。それを見ると、南極での地質活動と赤外線が相関していることが分かります。

似たような赤外線の特徴が、北半球にも見られます。これは、北半球のそのような領域が新鮮な氷におおわれていることを示しているだけでなく、似たような地質活動、つまり地表の氷の更新が南北両半球で起きていることを示唆しています。北半球での地表の更新は氷のジェット、あるいは地殻の割れ目を通して地下の海から地表へと徐々に氷が移動したためではないかとみられています。

Image Credit: NASA/JPL-Caltech/University of Arizona/LPG/CNRS/University of Nantes/Space Science Institute

(参照)NASA

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