探査車がとらえた火星の2つの月による日食映像 | アストロピクス

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探査車がとらえた火星の2つの月による日食映像

火星にはフォボスとダイモスという2つの月(衛星)があります。地球では月が太陽を隠す日食が起きることがありますが、火星でも2つの月による日食が発生します。今回紹介するのは、フォボスとダイモスによる日食を、NASA(アメリカ航空宇宙局)の火星探査車パーサヴィアランスが撮影した映像です。

こちらはフォボスによる日食です。2024年2月8日(着陸1056火星日)に撮影されました。フォボスの大きさは26×22×18kmで、約7時間40分かけて公転しています。映像は実際の日食と同じ時間経過が再現されています。

こちらはダイモスによる日食の映像です。ダイモスの大きさは15×12×11kmで、フォボスよりも火星から遠いところを約30時間かけて火星を公転しています。2024年1月19日(1037火星日)に撮影されました。こちらは実際の日食の4倍速の映像になっています。

パーサヴィアランスなどの火星探査車は、これまでにもフォボスやダイモスによる日食を何度もとらえてきました。さまざまな記録を比較することで、フォボスの軌道についての理解を深めることにつながるとのことです。

Movie Credit: NASA/JPL-Caltech/ASU/MSSS/SSI

(参考記事)地球の月と火星の「月」、惑星表面からの見た目の大きさ比較

(参考)「火星の日食」の記事一覧

(参照)Planetary Photojournal(1)(2)