「ダークタワー」と呼ばれる赤く縁取られた彗星状グロビュール | アストロピクス

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「ダークタワー」と呼ばれる赤く縁取られた彗星状グロビュール

この画像に映っているのは「彗星状グロビュール」と呼ばれる天体です。この彗星状グロビュール「GN 16.43.7.01」の画像は、ESO(ヨーロッパ南天天文台)パラナル天文台のVST(VLTサーベイ望遠鏡)で撮影されました。

「彗星状グロビュール」という呼び方は、実際の彗星とは関係ありません。塵の多い頭部から尾が流れているようにみえることから名付けられたものです。

「ダークタワー」とも呼ばれるGN 16.43.7.01は、さそり座の方向、地球から約5000光年の距離にあります。そこには、いずれ星が誕生するであろうガスと塵が密集した塊が存在しています。

この天体の奇妙な形は、画面左上の枠外にある、若く明るい星団からの放射によって彫り出されてできたとみられています。その輪郭部分では、高温の励起された物質がピンク色に輝いています。

画像は2024年3月11日に、ESOの「今週の1枚(Picture of the Week)」として公開されました。

Image Creidt: ESO/VPHAS+ team. Acknowledgement: CASU

(参照)ESO