火星のヘラス平原の縁付近にある砂丘 | アストロピクス

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火星のヘラス平原の縁付近にある砂丘

この画像は、NASA(アメリカ航空宇宙局)の火星探査機マーズ・リコネッサンス・オービターがとらえた火星の砂丘です。火星の南半球、ヘラス平原の縁付近にあるクレーター内を撮影したものです。

画像左側に見られるようなタイプの砂丘は「バルハン砂丘」と呼ばれ、地球の砂漠でもよく見られます。風が同じ方向から長く吹いたときにできる砂丘です。この画像の砂丘の場合は、東から西(画像右から左)への風が吹くことでできました。バルハン砂丘は風上側がなだらかで、風下側が急斜面になります。また風下側に角(つの)のような形が現れるのも特徴的です。

マーズ・リコネッサンス・オービターに搭載されたHiRISEというカメラのウェブページでは、HiRISEで撮影した画像を毎日1枚ずつ、HiPOD(HiRISE Picture of the Day、HiRISEの今日の1枚)として紹介しています。冒頭の画像は2013年11月4日に撮影されたもので、2020年12月19日のHiPODとして紹介された画像です。

Image Credit: NASA/JPL/UArizona

(参照)HiRISE