火星の砂丘の光と影、そして霜 | アストロピクス

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火星の砂丘の光と影、そして霜

火星の南半球の高地にあるクレーター内の砂丘を、NASA(アメリカ航空宇宙局)の火星探査機マーズ・リコネッサンス・オービターがとらえた画像です。

太陽の光が非常に低い角度で当たっているため、上に突き出した砂丘の峰がくっきりと映し出されており、またその砂丘の峰の暗い影が画像全体に見られます。この画像が撮影されたのは、火星の南半球で冬が近づきつつある時期でした。季節的に堆積した霜が、明るく青みがかって見えています。

なお画像は青緑、赤、赤外で取得した画像を青、緑、赤に割り当てて色合成した擬似カラー画像ですので、肉眼で見た色とは異なります。

マーズ・リコネッサンス・オービターに搭載された高解像度カメラHiRISEのウェブページでは、HiRISEで撮影した画像を毎日1枚ずつ、HiPOD(HiRISE Picture of the Day、HiRISEの今日の1枚)として紹介しています。この画像は2014年1月24日に撮影されたもので、2021年1月2日のHiPODとして紹介された画像です。

Image Credit: NASA/JPL/UArizona

(参照)HiRISE