火星の偵察衛星がとらえたクレーター壁面の「ガリー(溝状の地形)」 | アストロピクス

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火星の偵察衛星がとらえたクレーター壁面の「ガリー(溝状の地形)」

この画像は、NASA(アメリカ航空宇宙局)の火星探査機マーズ・リコネッサンス・オービターが、火星の南半球にあるクレーターの壁の斜面を映したものです。「ガリー」と呼ばれる溝状の地形が映っています。ガリーの変化をとらえるため、この場所はマーズ・リコネッサンス・オービターによって数回にわたり撮影されてきました。

火星の多くのガリーでは地形の変化が観察されており、画像に映るガリーも同様です。変化するのは冬や早春であることが多く、二酸化炭素の霜(ドライアイス)がその変化の原因であることを示唆しています。

マーズ・リコネッサンス・オービターに搭載された高解像度カメラHiRISEのウェブページ(アリゾナ大学)では、HiRISEで撮影した画像を毎日1枚ずつ、HiPOD(HiRISE Picture of the Day、HiRISEの今日の1枚)として紹介しています。この画像は2013年5月31日に撮影されたもので、2022年6月25日のHiPODとして紹介されました。

Image Credit: NASA/JPL/UArizona

(参照)HiRISE