霜の昇華と地滑りが生み出した独特なパターンをもつ火星の砂丘 | アストロピクス

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霜の昇華と地滑りが生み出した独特なパターンをもつ火星の砂丘

この画像は、火星のクノウスキー・クレーター内にある砂丘を、NASA(アメリカ航空宇宙局)の火星探査機マーズ・リコネッサンス・オービターがとらえたものです。クノウスキー・クレーターは火星の北半球にある直径66kmほどのクレーターです。

冬の終わりになると、高緯度地域にある二酸化炭素の霜(ドライアイス)が昇華しはじめます。砂丘の表面では、霜が昇華した場所と急斜面での地滑りの跡が独特のパターンを生み出しています。

マーズ・リコネッサンス・オービターに搭載された高解像度カメラHiRISEのウェブページ(アリゾナ大学)では、HiRISEで撮影した画像を毎日1枚ずつ、HiPOD(HiRISE Picture of the Day、HiRISEの今日の1枚)として紹介しています。この画像は2022年11月29日に撮影されたもので、2023年1月6日のHiPODとして紹介されました。

Image Credit: NASA/JPL/UArizona

(参照)HiRISE