この画像は、NASA(アメリカ航空宇宙局)の火星探査車キュリオシティがとらえた「自撮り」画像です。2012年10月31日と11月1日に撮影した数十枚の画像を合成して作成されました。個々の画像は、キュリオシティのロボットアームの先端に取り付けられているMAHLI(Mars Hand Lens Imager)というカメラを使って撮影されました。
キュリオシティは2012年8月に火星のゲール・クレーターに着陸しました。画像はキュリオシティが同年10月、スコップを使って最初にサンプル採取を行った「ロックネスト」と呼ばれる場所で撮影したものです。キュリオシティの手前側に、スコップでの採取跡が見えています。
画像右奥には、ゲール・クレーターの中央にある高さ5kmのアイオリス山(シャープ山)が見えています。左奥に見えるのはゲール・クレーターの北側の壁です。
このような自撮り画像は、塵の蓄積や車輪の摩耗などを確認するために撮影されます。比較的最近撮影された自撮り画像と比べると、車体の上部が白く見えており塵があまりかぶっていないことが分かります。
Image Credit: NASA/JPL-Caltech/MSSS