チャンドラなどが見た超新星残骸「カシオペヤ座A」 | アストロピクス

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チャンドラなどが見た超新星残骸「カシオペヤ座A」

チャンドラX線望遠鏡のX線データと、他の望遠鏡のデータを組み合わせて作成された画像が5点、2022年2月2日に公開されました。この画像はそのうちの1枚で、映っているのは超新星残骸「カシオペヤ座A」です。

カシオペヤ座Aは、カシオペヤ座の方向、約1万光年の距離にあります。超新星爆発にはいくつかのタイプがありますが、カシオペヤ座Aは、大質量星が最期に起こすタイプの超新星爆発の残骸です。超新星は西暦1680年ごろに夜空に輝いたと考えられていますが、観測された記録は残っていません。

カシオペヤ座AをとらえたチャンドラX線望遠鏡のデータは、超新星爆発を起こした星から、さまざまな元素がどのように放出されているのかを示しています。この画像では、X線によってケイ素(赤)、硫黄(黄)、カルシウム(緑)、鉄(薄紫)などが見えています。

この画像には、カールジャンスキーVLA(超大型電波干渉計群)がとらえた電波のデータ(濃い紫、青、白)と、ハッブル宇宙望遠鏡がとらえた可視光画像(オレンジ)も合成されています。

Credit: X-ray: NASA/CXC/SAO; Optical: NASA/STScI; Radio: NSF/NRAO/VLA

(参考記事)天の川銀河で最も新しい超新星残骸カシオペヤ座A(ハッブル撮影画像の紹介記事)

(参照)Chandra X-ray Observatory