暗黒星雲LDN 1165から顔をのぞかせる星形成領域をハッブルがとらえた | アストロピクス

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暗黒星雲LDN 1165から顔をのぞかせる星形成領域をハッブルがとらえた

この画像は、ハッブル宇宙望遠鏡が「LDN 1165」という暗黒星雲の一部をとらえたものです。LDN 1165は、1962年に発表されたリンヅ暗黒星雲カタログ(Lynds’ Catalog of Dark Nebulae)に載っている暗黒星雲の1つです。

暗黒星雲はみずから光を発したり、星の光を反射したりすることなく、背後の光をさえぎるガスと塵の雲です。暗黒星雲には大量の塵が含まれることが多く、星や星雲からの可視光を吸収してしまいます。暗黒星雲の内部では、星が形成されていることもあります。

Credits: NASA, ESA, T. Megeath (University of Toledo), K. Stapelfeldt (Jet Propulsion Laboratory), and DSS; Processing: Gladys Kober (NASA/Catholic University of America)

左側の枠内の画像は地上の望遠鏡で撮影されたもので、暗黒星雲の全体像が映っています。右のハッブル宇宙望遠鏡の画像に映っている範囲が、星雲のごく一部であることが分かります。ハッブルの画像の明るい部分はおそらく星形成領域で、1つあるいは複数の原始星が存在する可能性があります。

画像はNASA(アメリカ航空宇宙局)から2021年11月15日に公開されました。

Main Image Credit: NASA, ESA, T. Megeath (University of Toledo), and K. Stapelfeldt (Jet Propulsion Laboratory); Processing: Gladys Kober (NASA/Catholic University of America)

(参照)NASA