ESA(ヨーロッパ宇宙機関)の火星探査機マーズ・エクスプレスがとらえた火星の“双子”クレーター。マリネリス峡谷の南側で南北に並んで存在しています。この画像では右側が北です。2013年1月4日に撮影されました。
どちらも直径50kmほどの、似たような大きさのクレーターが2つ並んでおり、クレーターの中央にくぼみがあるところも似ています。ただ画像右のクレーターのくぼみよりも左のクレーターのくぼみの方が、より広く、より深くなっています。
中央のくぼみは、隕石衝突によって地下の氷が融けて流出したか、急激に加熱されて蒸発したことによってできたのではないかと考えられています。広くて深いくぼみをもつ左のクレーターでは、地下の氷がより多く存在していたのではないかとみられています。
Image Credit: ESA/DLR/FU Berlin (G. Neukum), CC BY-SA 3.0 IGO
http://www.esa.int/ESA_Multimedia/Images/2013/04/Arima_twins