火星ヘリコプターが10回目の飛行で撮影した火星表面 | アストロピクス

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火星ヘリコプターが10回目の飛行で撮影した火星表面

この画像は、NASA(アメリカ航空宇宙局)の火星ヘリコプター「インジェニュイティ」が、10回目のフライトを行った2021年7月24日に撮影したものです。インジェニュイティが撮影した2枚の画像から、赤青メガネで見ると立体に見えるアナグリフ画像が作られました。パーサヴィアランスの科学チームは、この領域を「Raised Ridges(隆起部)」と呼んでいます。

10回目の飛行でインジェニュイティは、離陸後に高度12mまで上昇しました。これはインジェニュイティが上昇した高度の新記録です。その後、4回の方向転換を行い、またカラーカメラで10枚の画像を撮影したのちに離陸した場所とは別の場所に着陸しました。冒頭のアナグリフ画像は、そのうちの2枚を組み合わせたものです。

科学チームはRaised Ridgesでのサンプル採取を検討しています。インジェニュイティの今回の画像は、その検討にも役立っているとのことです。

こちらの画像は、冒頭のものと同じく7月24日に行われた10回目の飛行時に、Raised Ridgesを撮影したものです。

Image Credit: NASA/JPL-Caltech

(参照)Mars Exploration Program