「真珠母雲」など火星の空に浮かぶ雲をキュリオシティがとらえた | アストロピクス

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「真珠母雲」など火星の空に浮かぶ雲をキュリオシティがとらえた

NASA(アメリカ航空宇宙局)の火星探査車キュリオシティが、火星の空に浮かぶ「真珠母雲」と呼ばれるカラフルな雲を撮影しました。2021年3月5日に撮影された画像です。

真珠母雲は地球でも極地や高緯度地方で見られる雲で、真珠の母貝(アコヤ貝)の内側の色に似ていることから名付けられた雲です。キュリオシティの画像には、淡いながらもカラフルに色づいた真珠母雲が映し出されています。雲の粒子の大きさがほぼ同じであるために、このような色が現れるそうです。

こちらは2021年3月19日の日没直後にキュリオシティが撮影した画像です。「Mont Mercou」と呼ばれている高さ6mの露頭(岩)の上空に浮かぶ雲が映っています。キュリオシティはこれまで、Mont Mercouを含む周辺のパノラマ画像や、Mont Mercouの上から周辺を眺めたパノラマ画像なども撮影してきました。

この画像は、キュリオシティが着陸したゲール・クレーターの中央付近にあるシャープ山上空に漂う雲を撮影したものです。2021年3月19日に撮影されました。

Image Credit: NASA/JPL-Caltech/MSSS

(参照)Mars Exploration Program