爆発から1000年の超新星残骸W49B。中心には最年少ブラックホール!? | アストロピクス

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爆発から1000年の超新星残骸W49B。中心には最年少ブラックホール!?

地球から2万6000光年の距離にある超新星残骸W49B。W49Bは超新星爆発から1000年ほど経過した状態です。NASA(アメリカ航空宇宙局)のチャンドラX線望遠鏡がとらえたX線(青、緑)、VLA(カール・ジャンスキー超大型干渉電波望遠鏡群)がとらえた電波(ピンク)、パロマー天文台がとらえた赤外線(黄)を合成した画像で、2013年にリリースされたものです。

超新星爆発の多くは、星の物質をあらゆる方向にほぼ均等に放出します。しかしW49Bの超新星爆発では、赤道付近から放出される物質よりも、極付近からはるかに高速に物質が放出されました。

またW49Bを残した超新星爆発によって、ブラックホールが形成されたのではないかと考えられています。もし本当にブラックホールが形成されていることが確認されれば、形成後わずか1000年という地球から見て最年少のブラックホールである可能性があります。

X-ray: NASA/CXC/MIT/L.Lopez et al.; Infrared: Palomar; Radio: NSF/NRAO/VLA

http://chandra.si.edu/photo/2013/w49b/