超新星残骸かに星雲の形が3次元的に再現された

3次元的に再構成したかに星雲。左は地球から見たときの形で、右は別の角度から見たもの。Credit: Thomas Martin, Danny Milisavljevic and Laurent Drissen
3次元的に再構成したかに星雲。左は地球から見たときの形で、右は別の角度から見たもの。Credit: Thomas Martin, Danny Milisavljevic and Laurent Drissen

M1(メシエ1)として知られる、おうし座の超新星残骸「かに星雲」の3次元的な構造が再現されました。その結果、かに星雲の中心部で入り組んだハニカム状にガスのフィラメントが並んだ心臓のような形が見つかったとのことです。

かに星雲は、1054年に観測された超新星爆発の残骸です。これまで何世紀にもわたり、数多く観測され研究されてきました。(参考)ハッブル宇宙望遠鏡による画像はこちら

カナダ、ラヴァル大学のThomas Martin氏らの研究チームは、ハワイ島のマウナケア山頂にあるカナダ・フランス・ハワイ望遠鏡(CFHT)のイメージングフーリエ変換分光計SITELLEによって星雲の発光が検出された40万6472点のデータから、かに星雲を立体的に再構成しました。

明らかになった形は、かに星雲の元になった超新星爆発の最も一般的な説明とは相入れないようだと共著者であるアメリカ、パデュー大学のDan Milisavljevic氏はいいます。「かに星雲は、酸素・ネオン・マグネシウムのコアの崩壊がきっかけとなった電子捕獲型超新星爆発の残骸であると理解されていますが、観測されたハニカム構造は、このシナリオとは一致しないかもしれません」

こちらは3次元的に再構成されたかに星雲の内部に入っていくかのような映像です。Credit: Thomas Martin, Danny Milisavljevic and Laurent Drissen

(参照)Royal Astronomical Society