2016年1月26日に、土星探査機カッシーニがとらえた画像です。画像下側には土星のリング、画像上の方には土星最大の衛星タイタンが映っています。
タイタンを見ると、太陽光が右上から射していることが分かります。右上からくる太陽光が、リングに土星本体の影を落としています。
土星の影は、メインリングの外側まで伸びていることが多いのですが、この画像ではリングの途中までしかありません。画像が撮影された時期は、土星の北半球の春が終わり夏至に近づきある時期で、太陽光が比較的高い角度から当たっているため、あまり影が伸びていないのです。
撮影時、カッシーニはタイタンから290万kmの距離にいました。
Image Credit: NASA/JPL-Caltech/Space Science Institute