大マゼラン銀河にあるネコのような形をした天体

日本では2月22日が「猫の日」とのことですので、ネコのように見える画像を紹介します。

画像は大マゼラン銀河にある超新星残骸DEM L316です。NASA(アメリカ航空宇宙局)のチャンドラX線望遠鏡のX線画像(赤と緑)に可視光の画像(青)を合成したもの。

左上に頭部、右下に胴体があり、頭部には耳があるようにも見えます。画像右上には“尾”もうっすらと見えています。頭部にあたる部分と胴体にあたる部分は、それぞれ別の超新星爆発の残骸です。2つの超新星残骸によってネコの形になっているのです。

頭部の超新星残骸には鉄が多く含まれています。これは頭部がIa型超新星の残骸であることを示しています。対照的に胴体の超新星残骸には鉄が少なく、II型超新星の残骸であると見られています。

Ia型超新星は、連星系の一方の白色矮星に、もう一方の星からガスが流れ込んでくることで引き起こされます。一方、II型超新星は、太陽の8倍以上の質量を持つ大質量星が最後に起こす大爆発です。

白色矮星が形成されるまで数十億年ほどかかりますが、大質量星は数百万年ほどで超新星爆発を起こします。元の星の年齢が極端に異なることから、互いに近い場所で爆発した可能性が非常に低いと考えられています。

実はネコの姿は、2つの超新星残骸が、おそらくは地球から見てたまたま重なって見えているだけなのです。

Image Credit: X-ray: NASA/CXC/U.Illinois/R.Williams & Y.-H.Chu; Optical: NOAO/CTIO/U.Illinois/R.Williams & MCELS coll.

https://chandra.si.edu/photo/2005/d316/