地球から最も近い星形成領域「へびつかい座ロー」 チャンドラとウェッブのコラボ

2024年7月11日、ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡とチャンドラX線望遠鏡のデータを組み合わせた4点の画像が公開されました。この画像は、そのうちの一つで、「へびつかい座ロー」と呼ばれる星形成領域が映っています。

へびつかい座ローは地球から最も近い星形成領域で、約390光年の距離にあります。ガスと塵からなる雲の中に、大きさや年齢が異なる星々が存在しています。

ジェイムズ・ウェッブの画像は近赤外線でとらえたもので、赤や黄、シアンなどの色として見えています。中央右下の暗く見えているところは、塵の密度が非常に高い領域です。チャンドラがとらえたX線は、この画像では紫色に見えています。それは、幼い星の高温の外層大気を示しています。

(参考)地球から最も近い星形成領域「へびつかい座ロー」 ウェッブ望遠鏡1周年記念画像

Image Credit: X-ray: NASA/CXC/MIT/C. Canizares; IR: NASA/ESA/CSA/STScI/K. Pontoppidan; Image Processing: NASA/ESA/STScI/Alyssa Pagan, NASA/CXC/SAO/L. Frattare and J. Major

(参照)Chandra X-ray ObservatoryNASA