望遠鏡のドームとともに映るプレアデス星団、木星、そしてポンス・ブルックス彗星

この画像はアメリカ、アリゾナ州にあるキットピーク国立天文台(KPNO)で撮影されたもので、WIYN 3.5m望遠鏡が星空とともに映っています。画面右上にはプレアデス星団(すばる)が見え、望遠鏡ドームのすぐ右には木星が明るく輝いています。また木星の右下の方には尾をたなびかせた彗星も映っています。メタデータによると、画像は2024年4月4日に撮影されました。

この彗星は、2024年4月21日に近日点(太陽に最も近い点)を通過したポンス・ブルックス彗星です。ポンス・ブルックス彗星の核は直径30kmほどで、約71年で太陽を周回しています。彗星は、太陽に近づくと温められて核の氷が昇華し、ガスとともに塵が放出されて尾が形成されます。

画像は、NSF(アメリカ国立科学財団)のNOIRLab(アメリカ光学・赤外天文学研究所)から2024年8月7日に「Images of the Week」として公開されたものです。

Image Credit: KPNO/NOIRLab/NSF/AURA/R. Sparks

(参照)NOIRLab