この画像は、ろ座の方向、約6500万光年の距離にある棒渦巻銀河NGC 1398をとらえたものです。よく見ると、銀河の中央部に横方向に棒状構造があるのがわかります。またリング状の構造も見られ、そのまわりを繊細な渦状腕が取り巻いています。NGC 1398の周囲には、より遠方にある銀河もたくさん映っています。
この画像は、南米チリ北部のセロ・トロロ汎米天文台(CTIO)にあるビクター・M・ブランコ4m望遠鏡に取り付けられた「ダークエネルギーカメラ(DECam)」で撮影されたものです。ダークエネルギーの解明に向けて、2013年から2019年にかけて行われた国際共同プロジェクト「ダークエネルギーサーベイ」の一環で撮影されました。
画像はNSF(アメリカ国立科学財団)のNOIRLab(National Optical-Infrared Astronomy Research Laboratory)から2021年10月6日にリリースされた「Images of the Week」です。
なおアストロピクスでは、ESO(ヨーロッパ南天天文台)パラナル天文台のVLT(超大型望遠鏡)で撮影されたNGC 1398の画像を紹介したことがあります。あわせてご覧ください。
Credit:
Dark Energy Survey/DOE/FNAL/DECam/CTIO/NOIRLab/NSF/AURA
Image processing: T.A. Rector (University of Alaska Anchorage/NSF’s NOIRLab), J. Miller (Gemini Observatory/NSF’s NOIRLab), M. Zamani & D. de Martin (NSF’s NOIRLab)
(参照)NOIRLab