この画像には、2つの銀河が衝突している現場であるNGC 520が映っています。2つの銀河の衝突は3億年以上前に始まったとみられており、最終的には合体して1つの銀河になると考えられています。画像は、南米チリ、セロ・トロロ汎米天文台(CTIO)にあるビクター・M・ブランコ4m望遠鏡に搭載されている「ダークエネルギーカメラ(DECam)」で撮影されました。
この銀河の画像は、「シエナ銀河アトラス(Siena Galaxy Atlas)」に掲載されています。NGC 520は、シエナ銀河アトラスに掲載されている銀河の中で最大かつ最も明るい銀河の一つです。
シエナ銀河アトラスは、38万以上もの近傍銀河のデータを集約したものです。データはCTIOのほか、キットピーク国立天文台(KPNO)、アリゾナ大学スチュワード天文台で、2014〜17年に収集されました。可視光波長と赤外線波長で画像を取得、夜空のほぼ半分に相当する、合計2万平方度の領域が調査されました。
シエナ銀河アトラスは、銀河の形成からダークマター(暗黒物質)、重力波まで、さまざまな分野の研究者にとって情報の宝庫となるものです。
Credit: CTIO/NOIRLab/DOE/NSF/AURA; Acknowledgments: PI: J. Moustakas (Siena College); Image Procesing: T.A. Rector (University of Alaska Anchorage/NSF’s NOIRLab) & M. Zamani (NSF’s NOIRLab) & D. de Martin (NSF’s NOIRLab)
(参照)NOIRLab