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これらの画像は、NASA(アメリカ航空宇宙局)の火星探査機マーズ・リコネッサンス・オービター(MRO)がとらえたもので、火星の北半球のユートピア平原にあるクレーターが映っています。1枚目はMROの中解像度撮影用のコンテキストカメラでとらえた画像、2枚目は高解像度カメラHiRISEでとらえた画像です。
コンテキストカメラの画像を見ると、クレーターの周囲に広がるすじや噴出物が明るく、クレーターがまだ新しいものであることを示しています。ただクレーター自体は形がひどく奇妙に変形してしまっているようにみえます。HiRISEを運用するアリゾナ大学のウェブページによれば、明るいすじの詳細を調べることに加えて、表面に見られる多角形模様や岩などについて調べたいとしています。
HiRISEのウェブページでは、HiRISEで撮影した画像を毎日1枚ずつ、HiPOD(HiRISE Picture of the Day、HiRISEの今日の1枚)として紹介しています。これらの画像は2022年2月18日に撮影されたもので、2023年4月24日のHiPODとして紹介されました。
Image Credit: NASA/JPL/UArizona
(参照)HiRISE