活動銀河核をもつレンズ状銀河NGC 5283 ハッブル宇宙望遠鏡が撮影 | アストロピクス

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活動銀河核をもつレンズ状銀河NGC 5283 ハッブル宇宙望遠鏡が撮影

この画像に映っているのは、ハッブル宇宙望遠鏡が撮影したレンズ状銀河NGC 5283です。レンズ状銀河は、渦巻銀河と楕円銀河の両方の特徴を併せもつ銀河です。

NGC 5283の中心には活動銀河核(AGN)が存在しています。AGNの正体は、銀河中心にある超巨大ブラックホールです。超巨大ブラックホールにガスや塵が落下していく際に高温になり、あらゆる波長の電磁波を放射して明るく輝きます。

NGC 5283は、AGNをもつ銀河の一種である「セイファート銀河」です。全銀河の約10%はセイファート銀河で、他のAGNは明るすぎて母銀河の構造を観察できませんが、セイファート銀河はそれらとは異なり、母銀河の構造を見ることができます。

ハッブル宇宙望遠鏡は、近傍のAGNについてのデータセットを作成することを目的としたサーベイの一環で、NGC 5283の観測を行いました。データは、AGNの物理、超巨大ブラックホール、母銀河の構造などを研究するための資料となります。

画像は、NASA(アメリカ航空宇宙局)のウェブページで2023年5月5日に紹介されました。

Image Credit: NASA, ESA, A. Barth (University of California - Irvine), and M. Revalski (STScI); Processing: Gladys Kober (NASA/Catholic University of America)

(参照)NASA