火星のクレーター内の山の表面に空いた穴 | アストロピクス

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火星のクレーター内の山の表面に空いた穴

火星のアラビア大陸にあるクレーターの内部を、NASA(アメリカ航空宇宙局)の火星探査機マーズ・リコネッサンス・オービター(MRO)がとらえた画像です。クレーター内にある盛り上がった山が見えており、その表面に穴がいくつも空いているのが映っています。これらの穴は、二酸化炭素の氷(ドライアイス)が昇華してできたのかもしれません。

この画像には映っていませんが、クレーターの縁を見ると侵食されていることから、クレーター自体は形成されてから時間が経過していることが分かります。マーズ・リコネッサンス・オービターに搭載された高解像度カメラ(HiRISE)でとらえたこの画像では、穴の壁の地層や、地面が盛り上がった際にできたのかもしれない亀裂など、詳細が映し出されています。

HiRISEのウェブページ(アリゾナ大学)では、HiRISEで撮影した画像を毎日1枚ずつ、HiPOD(HiRISE Picture of the Day、HiRISEの今日の1枚)として紹介しています。この画像は2014年1月11日に撮影されたもので、2022年6月19日のHiPODとして紹介されました。

Image Credit: NASA/JPL/UArizona

(参照)HiRISE