火星に最近できた小クレーターからのびる放射状の筋 | アストロピクス

【Googleニュースでアストロピクスをフォローして新着記事をチェック!】

火星に最近できた小クレーターからのびる放射状の筋

地球にも火星にも隕石は衝突します。ただ火星に比べて地球の大気は厚いので、地球に落ちる比較的小さな隕石は大気中で蒸発してしまいます。

火星表面付近の大気圧は地球の100分の1ほどしかないため、比較的小さな隕石も表面に到達します。2021年4月10日に撮影されたこの画像に映っている衝突クレーターは、最近5年ほどの間に形成されたものです。クレーターそのものは小さいですが、衝突時に放射状に放出された噴出物の筋は1kmほども伸びています。

マーズ・リコネッサンス・オービターに搭載された高解像度カメラHiRISEのウェブページ(アリゾナ大学)では、HiRISEで撮影した画像を毎日1枚ずつ、HiPOD(HiRISE Picture of the Day、HiRISEの今日の1枚)として紹介しています。この画像は2021年6月16日のHiPODとして紹介されたものです。

Image Credit: NASA/JPL/UArizona

(参照)HiRISE