「はくちょう座ループ」と呼ばれる超新星残骸の一部を、ハッブル宇宙望遠鏡がとらえた画像です。
はくちょう座ループは、約1万5000年前に起きた超新星爆発の残骸で、はくちょう座の方向、2600光年の距離にあります。はくちょう座ループ全体では、地球からの見た目の大きさは満月の6倍ほどの直径があり、淡く輝くガスのリングのように見えます。
冒頭の画像は、そのリングのごく一部をとらえたものです。超新星爆発の衝撃波が、希薄な星間ガスの雲に衝突しており、その衝突によってガスが加熱、圧縮されて光を放っています。
ハッブル宇宙望遠鏡の打ち上げ30周年(2020年4月24日)に向けて、NASA(アメリカ航空宇宙局)は「30 Years, 30 Images」と題して、これまでハッブルが撮影してきた画像から各年1枚ずつ選んで公開していくことになりました。
冒頭の画像はその3枚目のもので、1993年にリリースされた画像です。
Image Credit: J.J. Hester (Arizona State University), and NASA. Co-investigators: P.A. Scowen (Arizona State University), Ed Groth (Princeton University), Tod Lauer (NOAO), and the WFPC Instrument Definition Team.
https://www.flickr.com/photos/nasahubble/49704933626/in/album-72157713228021437/
https://hubblesite.org/contents/media/images/1993/01/90-Image.html