まるでリース(花の輪)のよう。WISEがとらえた星が生まれつつある現場 | アストロピクス

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まるでリース(花の輪)のよう。WISEがとらえた星が生まれつつある現場

NASA(アメリカ航空宇宙局)の赤外線天文衛星WISEが赤外線でとらえた、星が生まれつつある星雲バーナード3です。その見た目から、NASAのウェブページでは、この星雲のことを「リース(花の輪)星雲」とも表現しています。ペルセウス座とおうし座の境界付近、およそ1000光年の距離にあります。

青とシアンは3.4μmと4.6μmの波長の光で、主に星からの放射を示しています。緑と赤は12μmと22μmの波長の光で、ほとんどが塵からの放射を示しています。

中央の赤い星雲は、おそらく周囲の領域よりも金属の量が多く温度の低い塵からなります。その周囲を取り囲むように存在する緑色の星雲は、温かい塵の小さな粒子からなります。

赤い星雲の中央にある「HD 278942」と呼ばれるとても明るい星が、周囲の星雲を輝かせているとみられています。また、その星の強力な恒星風は周囲の温かい塵を吹き飛ばしてリングのような形状を作り出しました。

青白く映っている星々は、星雲の手前や奥にある星です。

Image Credit: NASA/JPL-Caltech/UCLA

https://photojournal.jpl.nasa.gov/catalog/pia15252